装丁界の巨匠と呼ばれる祖父江慎という妖精がいる。
知る人ぞ知るという感じなのですが、この人の世界観はまさに妖精。天使でも神でもなく妖精。ご存知ない方は、ほぼ日サイトの「ほぼ日ブックス製作中」コンテンツをたどってみてください。見るならお時間のあるときがよろしいかと。特に同業者ははまってしましますから。

そんな生・祖父江慎に昨日お会いすることができました。
今通っている京都のインターナショナルアカデミーの広告塾の講師として
妖精は現れたのです。
講義の内容もさることながら、妖精・祖父江慎から目が離せなかった。
なぜか教壇の上に置かれているお菓子を嬉しそうに食べる姿。
一緒にいらしたしりあがり寿さんにも「食べる~?」と
「あーん」させるお気遣い。先生講義中ですから!
呼ばせて、よばせて「そぶちゃ~~ん」と。
言わせて、いわせて「トレペ頭の上にのってるよ。お菓子食べられてよかったね。おいしかったね。」と。

たとえば仕事は努力や経験であるところまではいけるかもしれない。
たとえば修行を積めば、アジャリにもなれるかもしれない。
ただ、どんな努力や修行を積んでも妖精にはなれない。
妖精・祖父江慎、私の心をわしづかみ。