人の夢の話ほど
聞く方と話す方の温度差が違うものはない。
たいがいつじつまなど合うはずのない話を
それも伝えたいほどの本人にとっては夢の中とはいえ
特殊な経験なものだから熱くなるのも仕方なく
また夢とはその人の潜在意識にもかかわる部類のものだから
意味がわからないところも多く
だからこそ聞く方にとっては
話が長ければ長いほど
苦痛でつまらないものである。

昨晩、久しぶりに金縛り的なものに出くわした。
「こえーよー」と「眠さたまらん」のハザマで
時々起こる。
若いときから何度か経験しているので
慣れたのか昨晩は「眠さたまらん」が勝ったようで、
そのまま夢へと突入した。
(たぶん金縛り的なものの時点でほぼ夢だけど)
そして、見た夢。

彼氏ができた。
彼は幽霊だったが
男前だったのでつきあった。
「あなたは本当はいったい誰?」という
質問に彼は答えた。
「これを見たら心当たりがあるんじゃない?」と。

部屋の中を見渡すと
サワガニがわさわさ歩いていた。
現実ならかなり気持ち悪い風景である。
そこは夢、いえやと乗り越え
「あ、そうか」と答えた。

まったくもって、何がそうなのかわからない。
カニの化身?
カニにまつわることで化けて出られるような
心当たりなどない。

そしてもう一人幽霊の女の人が出てきて
私はふられた。

もし、私がふられなかったら
こっちに戻ってこれなかったのか?!
というような怖い話ではないのでご安心ください。

そのなんだか怖いものをむりくりにでも
自分の都合のいいものに夢の中とはいえ
変えてしまった自分に
生命力を感じた朝でした。

そんな話。

さて、年内更新はこれで終了。
今年もお世話になりました。
読んでくださった皆様
ありがとうございます。

来年もこんな感じで
週末更新できればと思っております。
お時間のあるときに時々
のぞいてやってください。