朝から本町で午前中たっぷりの打合せを終えて、ビルから出てきたら、雨が振り出していた。降り始めらしく、傘がなくても駅までなら大丈夫くらいの小雨である。
そこを器用に私の横を自転車が疾走した。
ふとみると、そこそこ年配のサラリーマンのおじさまなのだが、それだけなら普通の本町の光景なのだが、そのおじさま、頭に半透明の大きなゴミ袋をかぶっているではないか。
一瞬、いったんもめんにでもとりつかれたのかと目を見張る。
それもたぶんご丁寧に、くびの部分に少し切れ目を入れて、しっかり顎の下で結んでいる。
そこには何かしらの強い意思が感じ取れる。
もちろんそれは、空気を含み、頭の上で膨らんでいる。
この、人が繰り出すランチタイムの本町で、この小雨をそこまでして回避しないといけない深い理由があるのだろう。
頭から黒いなぞの汁が流れ落ちるのかもしれない。
きっと彼は必要以上に、毎日天気予報を気にしているんだろう。
人にはいろんな事情があるものだ。
そのまま自転車が宙に浮けば彼も救われるかもしれない。
私は心の中で、彼の後ろ姿に向かって祈った。「跳べ!」と。
そこを器用に私の横を自転車が疾走した。
ふとみると、そこそこ年配のサラリーマンのおじさまなのだが、それだけなら普通の本町の光景なのだが、そのおじさま、頭に半透明の大きなゴミ袋をかぶっているではないか。
一瞬、いったんもめんにでもとりつかれたのかと目を見張る。
それもたぶんご丁寧に、くびの部分に少し切れ目を入れて、しっかり顎の下で結んでいる。
そこには何かしらの強い意思が感じ取れる。
もちろんそれは、空気を含み、頭の上で膨らんでいる。
この、人が繰り出すランチタイムの本町で、この小雨をそこまでして回避しないといけない深い理由があるのだろう。
頭から黒いなぞの汁が流れ落ちるのかもしれない。
きっと彼は必要以上に、毎日天気予報を気にしているんだろう。
人にはいろんな事情があるものだ。
そのまま自転車が宙に浮けば彼も救われるかもしれない。
私は心の中で、彼の後ろ姿に向かって祈った。「跳べ!」と。
コメント
コメント一覧 (3)
しかし、いったんもんめんにとりつかれた。。。
なんて、水木しげるでも思い付かないと思いますよ。
しかし、無事入稿できました。有難うございます!
買い物帰りのおばちゃん×2名が何の恥ずかしげもなく
揃ってスーパーのレジ袋を頭にかぶって並んで歩いていた。
TVカメラ向けられてもあっけらか~んと笑っている二人を見て
おれってすげー町に住んでんだ!と勇気づけられました^^;
長いな。
ET的な妖怪的な、なんかファンタジー…こちらでは日曜の朝、鬼太郎をやってるのです。毎週楽しみに起きてるねん。
無事入稿なにより。
NYOKOちゃん
それは文化かも。時代を無視し、確実に余分な袋を頂いてるところも。わたしもそうなれるよう頑張ります!
セカイイチ、駿台のCFソングうとてるね。