何も昼間から、贅沢させてなんて言ってません。
ただどうしても「スパゲティナポリタン」が食べたいのです。
パスタではありません。

熱々の鉄板にのったちょっと柔らかめのが食べたいのです。

しかし、店はたくさんあれどなかなか「スパゲティナポリタン」が見つからない。

このまま歩き続けたら、日本一長い商店街、渡りきってまうがな。

おっ、店先に「スパゲティ」の文字発見。
何スパゲッティとは書かれていないけれど
お店に入って何スパゲッティかを聞かぬまま
その「スパゲティ」を注文。


私の人生、だいたいこの辺りでオチついて
違う何かが出てくるのが今まで。
でも今年の私はちょと違うぞ、ちょと。

正しい「スパゲティナポリタン」が
熱々の鉄板に乗って出てきたではないか。

くーっ、まさにこれ!これが食べたかったの。
ホッとするぜ。
食べ終わった後に紙ナプキンで口を拭った時の油のつき加減も最高。

昭和の女は、やはりこういうお店に安心感を見いだすのである。
おしゃれなカフェより、喫茶店。
ややこしい名前のメニューより、ナポリタン。

しかしね、意外とこのタイプのお店を探すのは難しい。
私が求める正しい喫茶店は、基本扉が重厚である。
ゆえに中は見えない。
勇気を出して入ってみたところで
失敗することも多い。

テーブルがインベーダーゲームだったり。
そんなお店で、冷たいもの頼んだら、
インベーダーゲームのテーブルの上で、グラスが勝手に動く(滑っちゃう)
という超常現象が見れたりする。
そういうところは、たいがいにして店主のおっちゃんやおばちゃんが
ずっと喋ってるか、必要以上に無口か(ねーねー、私の注文聞こえてる~?)。

正しい喫茶店の店主は、関西人とはいえ
上品であることが大事なのである。

以上、正しい喫茶店を語ってみました。